丸山穂高衆院議員が北方領土を取り返すには戦争しか
ないのではと、元住民に問うたらしい。
酒の席でのことだったらしいが、本音ではあるのだろう。
これがやけに批判されているが、批判の主旨は政治家が
「戦争」という言葉を口にしてはいけないとか、「戦争」
したいと思っているとは何事かとか、単なる平和主義の
戦争アレルギーだけの批判ならば、無意味である。
ロシアが、話し合い・外交交渉だけで北方領土を手放す
とは、とても思えない。
批判をするなら「代替案」を提示しなければならない。
「代替案」もなく、戦争だけはダメと批判するだけの
人たちは、北方領土が戻って来なくてもしょうがないと
考えているだけなのだろう。
もう諦めているのだ。
一方、丸山穂高が「戦争で取り返すしかない」と本気で
思っているのなら、やはり政治家が口にすべきではない。
アメリカの「属国」でしかない日本は、戦争という
解決策を持たない。
アメリカが日本のためにロシアと戦争してくれるはずも
ない。
そして「外交・話し合い」のバックには、武力という
威嚇がなければ、何の効果もないということも承知
しておかなければならない。
政治の延長に戦争があるのは、クラウゼビッツを知って
いれば常識である。