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小林よしのり
2019.5.14 09:22日々の出来事

丸山穂高は青いだけだ

丸山穂高衆院議員が北方領土を取り返すには戦争しか
ないのではと、元住民に問うたらしい。
酒の席でのことだったらしいが、本音ではあるのだろう。

これがやけに批判されているが、批判の主旨は政治家が
「戦争」という言葉を口にしてはいけないとか、「戦争」
したいと思っているとは何事かとか、単なる平和主義の
戦争アレルギーだけの批判ならば、無意味である。

ロシアが、話し合い・外交交渉だけで北方領土を手放す
とは、とても思えない。
批判をするなら「代替案」を提示しなければならない。
「代替案」もなく、戦争だけはダメと批判するだけの
人たちは、北方領土が戻って来なくてもしょうがないと
考えているだけなのだろう。
もう諦めているのだ。

一方、丸山穂高が「戦争で取り返すしかない」と本気で
思っているのなら、やはり政治家が口にすべきではない。
アメリカの「属国」でしかない日本は、戦争という
解決策を持たない。
アメリカが日本のためにロシアと戦争してくれるはずも
ない。

そして「外交・話し合い」のバックには、武力という
威嚇がなければ、何の効果もないということも承知
しておかなければならない。
政治の延長に戦争があるのは、クラウゼビッツを知って
いれば常識である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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